「いつか」ではなく、「今日」から
迷っている時間が、もったいない
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
マスコミでの経験が個人メディアで武器になること、陥りやすい失敗パターン、成功への具体的なステップ、そして技術的なハードルの低さ。多くのことをお伝えしてきました。
でも、最も大切なことは、「今日、最初の一歩を踏み出すこと」です。
「もう少し勉強してから」 「技術的なことをもっと理解してから」 「もっと準備が整ってから」
その気持ち、よくわかります。私自身も、日経新聞を辞めて個人メディアを始める時、同じように考えていました。
でも、振り返ってみると、「完璧に準備が整ってから始める」ことは、永遠に来ません。
始めてみて初めて見えてくるものがあります。読者の反応、自分の得意不得意、本当に書きたいこと。それらは、実際に始めてみないとわからないのです。
「いつか始めよう」と思いながら1年が過ぎるより、「今日から始めて」1年後に振り返る方が、はるかに意味があります。
最初の一歩は、驚くほど簡単
最初の一歩は、あなたが思っているより、ずっと簡単です。
今日できること:
- noteのアカウントを作る(5分)
- X(Twitter)で「個人メディアを始めます」とつぶやく(1分)
それだけで、あなたは「個人メディアの運営者」になれます。
完璧なサイトを作る必要はありません。最初は、無料のプラットフォームで十分です。大切なのは、「発信を始めること」なのです。
あなたの経験は、必ず誰かの役に立つ
「自分なんて…」と思っているあなたへ
「自分の経験なんて、誰も興味を持たないのでは?」 「もっとすごい人がたくさんいるのに、自分が発信する意味があるのか?」
そんな風に思っていませんか?
断言します。あなたの経験は、必ず誰かの役に立ちます。
なぜなら、あなたは「その道のプロ」だからです。30年、20年、15年…長年その分野を見続けてきた人の視点は、貴重なのです。
山田さんのような地方経済担当記者なら、県内企業を30年間取材してきた知見があります。「この業界は、実はこういう構造になっている」「あの会社の強さの秘密は、こういうところにある」。そういう現場を知る人の洞察を、知りたい人は必ずいます。
佐藤さんのようなライフスタイル誌編集者なら、全国の職人や手仕事の現場を15年間見てきた経験があります。「この地域には、こんな素晴らしい伝統技術がある」「この職人さんの仕事への姿勢から学べることがある」。そういう情報を求めている人は、たくさんいます。
田中さんのような広告業界の人なら、20年間のブランディングやマーケティングの実務経験があります。「中小企業が陥りがちなブランディングの失敗」「本当に効果のあるマーケティング手法」。そういう実践的な知識を必要としている経営者は、山ほどいます。
「自分なんて」と思う必要は、まったくありません。
あなたが当たり前だと思っていることが、誰かにとっては「知りたかった情報」なのです。
読者は「完璧な情報」より「誠実な発信」を求めている
個人メディアに求められているのは、「完璧な情報」ではありません。
AIが発達して、誰でも「正確で網羅的な情報」にアクセスできるようになりました。でも、AIには決して提供できないものがあります。
それは、「この人だから信頼できる」という関係性です。
読者は、「長年この分野を見てきた○○さんの視点」を求めています。「現場を知っている○○さんの考え」を知りたいのです。
完璧でなくていい。ただ、誠実に、自分が見てきたこと、感じてきたこと、学んできたことを伝える。それだけで、十分に価値があります。
失敗を恐れない。失敗から学べばいい
私も失敗だらけだった
正直に告白します。私も、失敗だらけでした。
けれども、失敗を重ねたからこそ、今があります。
失敗は、恥ずかしいことではありません。学びの機会です。
個人メディアの良いところは、失敗しても修正できることです。組織メディアと違い、誤報は会社の信用問題になりません。自分の責任で、自分のペースで、改善していけばいいのです。
最初から完璧な人はいない
今、成功している個人メディアの運営者も、最初から完璧だったわけではありません。
試行錯誤を繰り返し、失敗から学び、少しずつ自分のスタイルを確立していったのです。
あなたも同じです。最初から完璧を目指す必要はありません。まず始めて、反応を見て、改善していく。その繰り返しで、必ず成長します。
「失敗したらどうしよう」と心配する時間があったら、「失敗から何を学べるか」を楽しみに、一歩踏み出してください。
あなたは一人じゃない
同じ道を歩む仲間がいる
個人メディアを始めると、孤独を感じることがあるかもしれません。
会社では、同僚がいました。上司がいました。チームがありました。でも、個人メディアは、基本的に一人で運営します。
でも、忘れないでください。あなたは一人じゃありません。
同じようにマスコミを離れて、個人メディアで挑戦している人たちがたくさんいます。みんな、同じ不安を抱えながら、一歩ずつ前に進んでいます。
X(Twitter)で「#個人メディア」と検索してみてください。たくさんの仲間がいます。お互いに励まし合い、情報交換し、時には助け合いながら、成長しています。
私たちmoribitoも、あなたの味方です。
困った時は、遠慮なく相談してください。技術的なことでも、運営の悩みでも、どんな小さなことでも。私たちは、がんばるあなたを全力で応援します。
読者との関係が、あなたを支える
個人メディアを続けていると、読者との関係が生まれます。
「あの記事、参考になりました」 「○○さんの視点、いつも楽しみにしています」 「おかげで、助かりました」
そういう声が、少しずつ届くようになります。
この読者との関係が、あなたを支えます。孤独ではなくなります。「この人たちのために、書き続けよう」という気持ちが、継続の力になります。
最初は、読者は数人かもしれません。でも、その数人が、あなたの大切な読者です。その人たちとの関係を大切にしてください。
今日から始める、具体的な一歩
ステップ1:今日、アカウントを作る
まず、今日中に、どれか一つのプラットフォームでアカウントを作ってください。
おすすめ:
- note:日本語、無料、簡単
- WordPress:本格運営、自由度高い、少し学習必要
どれを選んでも構いません。重要なのは、「今日、始めること」です。
所要時間:5分
ステップ2:プロフィールを書く
次に、プロフィールを書いてください。
プロフィールに書くこと:
- あなたの経歴(新聞記者30年、など)
- 得意分野(地域経済、ライフスタイル、ブランディング、など)
- このメディアで伝えたいこと
完璧でなくていい。後から修正できます。
所要時間:10分
ステップ3:最初の記事を書く
そして、最初の記事を書いてください。
最初の記事のテーマ: 「なぜ、私はこの個人メディアを始めるのか」
あなたの動機、経験、伝えたいことを、自分の言葉で書いてください。長さは問いません。500字でも、2000字でも。
ポイント:
- 完璧を目指さない
- 自分の言葉で書く
- 素直な気持ちを伝える
所要時間:30分〜1時間
ステップ4:公開する
書けたら、公開してください。
「もう少し推敲してから…」と思うかもしれません。でも、今日、公開してください。
公開しなければ、誰にも読まれません。80点でいい。まず、世に出すことが大切です。
所要時間:1分
ステップ5:X(Twitter)で宣言する
最後に、X(Twitter)で「個人メディアを始めました」とつぶやいてください。
記事へのリンクを貼って、「○○について発信していきます」と宣言する。それだけで、最初の読者が来るかもしれません。
所要時間:2分
合計所要時間:1時間弱
今日の午後、1時間だけ時間を作ってください。それだけで、あなたは「個人メディアの運営者」になれます。
1ヶ月後、1年後のあなたへ
1ヶ月後、あなたは変わっている
今日、一歩を踏み出したあなた。
1ヶ月後、あなたは変わっています。
記事を4本書いたかもしれません。最初の読者からコメントをもらったかもしれません。「個人メディア、楽しいな」と感じているかもしれません。
完璧じゃないかもしれない。まだ読者は少ないかもしれない。でも、確実に前に進んでいます。
「始めて良かった」と思っているはずです。
1年後、あなたは成長している
1年後、あなたは大きく成長しています。
50本の記事を書いたかもしれません。読者が100人、500人になっているかもしれません。「この人の記事、いつも参考にしています」と言われるようになっているかもしれません。
もしかしたら、個人メディアからの収入が生まれているかもしれません。講演や執筆の依頼が来ているかもしれません。
そして何より、「自分の経験が、誰かの役に立っている」という実感を得ているはずです。
1年後のあなたは、今日の決断に感謝します。
「あの時、一歩踏み出して本当に良かった」と。
最後に:あなたの志を、世界に届けてください
オールドメディアの志は、あなたが継承する
新聞、雑誌、テレビ、ラジオ。マスメディアは、長い間、社会の公器として機能してきました。
権力を監視し、真実を追求し、社会の矛盾を明らかにし、弱者の声を届ける。その志は、今も色褪せていません。
でも、組織としてのマスメディアは、衰退しつつあります。ビジネスモデルの崩壊、デジタル化への対応の遅れ、大組織の病理。様々な理由で、マスメディアは力を失いつつあります。
でも、志は失われるべきではありません。
あなたが、その志を継承してください。
個人メディアという新しい形で、真実を追求し、現場の声を届け、社会に貢献する。マスメディアでは実現できなかったことを、個人メディアで実現してください。
あなたの一歩が、社会を変える
一人の力は小さいかもしれません。
でも、あなたのような人が100人、1000人と増えていけば、社会は変わります。
画一的なマスメディアから、多様な個人メディアへ。一方向的な情報発信から、双方向の対話へ。組織の論理から、個人の良心へ。
その変化の一翼を、あなたが担ってください。
あなたの経験、知識、視点、価値観。それらは、必ず誰かの役に立ちます。社会をより良くする力になります。
さあ、今日から始めましょう
長い文章を、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
でも、読むだけでは何も変わりません。
行動してください。
今日、この記事を読み終えたら、すぐに最初の一歩を踏み出してください。
noteでもWordPressでもいい。アカウントを作って、プロフィールを書いて、最初の記事を公開する。
それだけで、あなたの新しい人生が始まります。
私たちmoribitoは、あなたを全力で応援します。
技術的なサポートが必要なら、いつでも相談してください。運営の悩みがあれば、遠慮なく話してください。孤独を感じたら、仲間がいることを思い出してください。
あなたの経験は、宝物です。その宝物を、世界に届けてください。
今日から、あなたは個人メディアの運営者です。
さあ、一歩を踏み出しましょう。
あなたの成功を、心から願っています。

