要点
技術的なことが苦手でも個人メディアは始められます。完全に理解する必要はなく、最低限の「地図」を持てば十分。ドメイン(住所)、サーバー(土地)、WordPress(ツール)の基本を押さえることがポイント。セキュリティも基本だけで99%防げる。AIやサポートを活用し、完璧でなく80点でスタート。大切なのは技術でなくコンテンツ。
「全部自分でやる」必要はない
でも最低限は理解しよう
あなたの不安、よくわかります
「ホームページを作る? そんなこと、できるわけがない」
新聞記者だった山田さん(58歳)は、個人メディアを始めようと思った時、まずこの壁に突き当たりました。長く取材と執筆に専念してきた山田さんにとって、「技術的なこと」は完全に別世界の話でした。
会社では、技術部門がすべてやってくれました。記事を書いてシステムに入力すれば、あとは誰かが整形し、レイアウトし、Webサイトに掲載してくれる。サーバーがどうとか、ドメインがどうとか、そんなことを考える必要は一度もありませんでした。
「私は文章を書くのが仕事。技術的なことは専門家に任せればいい」
この考え方は、組織メディアでは完全に正しいものでした。役割分担があり、それぞれの専門家がいて、チームとして機能する。それが組織の強みだったのです。
でも、個人メディアでは、少し違います。
すべてを理解する必要はない。でも「地図」は必要
誤解しないでください。あなたがエンジニアになる必要は全くありません。プログラミングを学ぶ必要もありません。サーバーの仕組みを詳しく理解する必要もありません。
ただ、最低限の「地図」は持っておく必要があるのです。
例えば、あなたが東京から大阪に行くとしましょう。新幹線の運転の仕方を知る必要はありません。線路がどのように敷設されているか、知る必要もありません。でも、「東京駅から新幹線に乗れば大阪に着く」という基本的な地図は必要ですよね。
個人メディアの技術も、これと同じです。
詳しい技術的な仕組みを理解する必要はありません。でも、「ドメインというものがあって、それがインターネット上の住所になる」「サーバーというものがあって、そこにウェブサイトを設置する」という基本的な地図は必要なのです。
なぜでしょうか?
第一に、トラブルが起きた時に対処できるから。
「サイトが表示されなくなった」という時、何が問題なのか全く見当がつかなければ、パニックになります。でも、「サーバーに問題があるのか、ドメインに問題があるのか、それとも設定に問題があるのか」という基本的な切り分けができれば、落ち着いて対処できます。
第二に、制作者に依頼する時も適切な判断ができるから。
もしウェブ制作者に依頼する場合でも、何を頼んでいるのか理解していないと、適切な判断ができません。「このサービスは本当に必要なのか」「この価格は妥当なのか」「この説明は正しいのか」。基本的な地図があれば、こうした判断ができるようになります。
第三に、自分で少し調整できれば、時間とコストが大幅に節約できるから。
ちょっとした文章の修正、画像の差し替え、新しい記事の投稿。こうした日常的な作業を、すべて制作者に依頼していたら、時間もお金もかかります。でも、基本的な操作方法を知っていれば、自分でサッとできるのです。
私たちが目指すのは、「エンジニア」になることではありません。「賢いユーザー」になることです。
車の運転ができる人は、エンジンの仕組みを詳しく知らなくても、車を使いこなせます。スマートフォンを使いこなす人は、CPUの動作原理を知らなくても、アプリを活用できます。
個人メディアの技術も、同じです。詳しい仕組みは知らなくても、「賢いユーザー」として使いこなせれば、それで十分なのです。
これだけは知っておきたい基本用語
技術的な話を理解するために、最低限の用語を押さえましょう。難しく考える必要はありません。すべて、日常生活の比喩で理解できます。
ドメイン = インターネット上の「住所」
ドメインとは何か:
ドメインとは、インターネット上の住所のようなものです。
例えば、moribito.netというドメインを見てみましょう。これは、「moribito」という名前の「.net」という場所にあるサイト、という意味です。
実際の住所で言えば、「東京都渋谷区○○町1-2-3」のようなものです。この住所があるからこそ、郵便物が届きます。ドメインも同じで、この「住所」があるからこそ、読者があなたのサイトにたどり着けるのです。
ドメインの種類:
ドメインには、末尾にいろいろな種類があります。
- .com – 最も一般的で認知度が高い「ドメインの王様」
- .net – ネットワーク関連でよく使われる
- .jp – 日本を表す
- .co.jp – 日本の企業を表す
迷ったら「.com」を選んでください。
ドメインの末尾選びで迷う人は多いのですが、断言します。「.com」がドメインの王様です。
なぜなら、世界中で最も認知度が高く、ブランドイメージも良いからです。多くの人が「ウェブサイトと言えば.com」という印象を持っています。
実は、私自身がこの選択で失敗しています。moribitoプロジェクトのドメインを「moribito.net」にしてしまい、今でもずっと後悔しています。「moribito.com」の方が絶対に良かった。覚えやすいし、プロフェッショナルな印象も強い。「.net」にしたことで、なんとなく引け目を感じ続けているのです。
あなたには、同じ失敗をしてほしくありません。ドメインは一度決めたら簡単に変えられませんから、最初から「.com」を取得することを強くお勧めします。
もし「.com」が既に取られていたら、少し名前を工夫して「.com」を取得する方が、他のドメインに妥協するより良いです。それくらい、「.com」の価値は高いのです。
ドメインの取得方法:
ドメインは、レンタルサーバーを契約する時に一緒に取得できます。後で詳しく説明しますが、エックスサーバーなどの大手レンタルサーバーと契約すると、ドメインを永久無料で取得できるサービスがあります。これを利用すれば、ドメイン代を気にする必要はありません。
サーバー = インターネット上の「土地」
サーバーとは何か:
サーバーとは、インターネット上の土地のようなものです。
ドメインが「住所」だとすると、サーバーは「その住所にある土地」です。この土地の上に、あなたのウェブサイトという「家」を建てるのです。
現実世界で家を建てる時、まず土地を買いますよね。その土地がなければ、家は建てられません。ウェブサイトも同じで、サーバーという「土地」がなければ、サイトを公開できないのです。
レンタルサーバーという仕組み:
とはいえ、サーバーという「土地」を自分で所有する必要はありません。現実世界で言えば、土地を購入するのではなく、賃貸で借りるようなものです。
これが「レンタルサーバー」という仕組みです。月額1,000円程度の料金で、サーバーの一部を借りることができます。この上に、あなたのウェブサイトを設置するのです。
どのレンタルサーバーを選ぶべきか:
初心者におすすめのレンタルサーバーは、以下の2つです。
エックスサーバー(スタンダードプラン)
- 月額1,100円程度(契約期間により変動)
- 非常に安定していて、トラブルが少ない
- サポート体制が充実(電話・メールでの問い合わせ対応)
- 12ヶ月以上の契約でドメイン永久無料
- 多くの人が使っているので、困った時に情報が見つかりやすい
スターレンタルサーバー(スタンダードプラン)
- 月額1,000円程度(エックスサーバーより安い)
- エックスサーバーとほぼ同等の機能
- コストを抑えたい人向け
- 電話のサポートはない
- 12ヶ月以上の契約でドメイン永久無料
私の個人的なお勧めは、エックスサーバーです。技術的なことに不安がある人ほど、サポートが手厚いサーバーを選ぶべきです。
WordPress = ウェブサイトを作る「道具」
WordPressとは何か:
WordPressとは、ウェブサイトを作るための道具です。専門的には「CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)」と呼ばれますが、難しく考える必要はありません。
例えるなら、Wordのようなものです。Wordを使えば、文書を簡単に作れますよね。見出しをつけたり、文字を太字にしたり、画像を挿入したり。プログラミングの知識がなくても、直感的に操作できます。
WordPressも、これと同じです。ウェブサイトを作るために、プログラミングの知識は必要ありません。記事を書いて、画像を入れて、公開ボタンを押す。それだけで、あなたのウェブサイトに記事が掲載されます。
なぜWordPressなのか:
ウェブサイトを作る方法は、他にもたくさんあります。でも、私はWordPressを強くお勧めします。理由は3つあります。
理由1:完全な所有権があなたにある
WordPressでウェブサイトを作ると、そのサイトは完全にあなたのものです。サーバーとドメインを契約している限り、誰もあなたのサイトを奪うことはできません。
これは、他のプラットフォーム(noteやAmebaブログなど)とは決定的に違う点です。他のプラットフォームは、運営会社の規約に従わなければならず、最悪の場合、アカウントを削除されることもあります。また、プラットフォーム自体がサービスを終了すれば、あなたのコンテンツも消えてしまいます。
WordPressなら、そういう心配はありません。あなたのサイトは、あなたのものです。
理由2:長期的にコストが安い
レンタルサーバー代は、月額1,100円程度。ドメイン代は、永久無料(エックスサーバーの場合)。つまり、年間約13,000円程度で、完全に自分のウェブサイトを持てるのです。
他の有料プラットフォームと比べても、WordPressの方が長期的には圧倒的に安く済みます。
理由3:自由度が高い
WordPressは、世界中の優秀なデザイナーやエンジニアが作った「テーマ」(デザインテンプレート)を使えます。無料のものも、有料のものも、非常に多くの選択肢があります。
あなたの好みや目的に合わせて、デザインを自由に選べる。これが、WordPressの大きな魅力です。
SSL = ウェブサイトの「鍵」
SSLとは何か:
SSLとは、ウェブサイトのセキュリティを守る技術です。専門的な説明は省きますが、要するに「あなたのサイトを訪れる人の情報を守る鍵」だと思ってください。
あなたのサイトのURLが「https://〜」(sがつく)で始まっていれば、SSLが設定されています。もし「http://〜」(sがない)なら、SSLが設定されていないということです。
なぜSSLが必要か:
現代のウェブサイトでは、SSLは必須です。理由は2つあります。
理由1:Googleが重視している
GoogleはSSLが設定されていないサイトを「安全でない」と判断し、検索順位を下げます。つまり、SSLがないと、あなたのサイトは検索結果で不利になるのです。
理由2:読者の信頼を得られる
SSLが設定されていないサイトを訪れると、ブラウザに「このサイトは安全ではありません」という警告が表示されます。これを見た読者は、あなたのサイトから離れてしまうでしょう。
SSLの設定は難しくない:
安心してください。SSLの設定は、レンタルサーバーの管理画面で簡単にできます。エックスサーバーなら、ボタンを一つクリックするだけで、無料でSSLが設定されます。
技術的な知識は一切不要です。「SSLを設定する」というボタンを押すだけで、あなたのサイトは安全になります。
WordPress導入の具体的ステップ
それでは、実際にWordPressでウェブサイトを立ち上げる手順を、ステップバイステップで説明します。
ステップ1:レンタルサーバーの契約
まず、レンタルサーバーを契約します。ここでは、エックスサーバーを例に説明します。
手順:
- エックスサーバーの公式サイト(xserver.ne.jp)にアクセス
- 「お申し込みはこちら」ボタンをクリック
- 「初めてご利用のお客様」の「新規お申し込み」を選択
- プランは「スタンダード」を選択(個人メディアには十分)
- 契約期間は「12ヶ月」を選択(ドメイン永久無料特典が適用される)
- 必要事項を入力して申し込み完了
所要時間:約10分
料金:月額1,100円程度(12ヶ月一括払いで約13,000円)
これで、あなたはインターネット上の「土地」を借りたことになります。
ステップ2:ドメインの取得
次に、ドメイン(インターネット上の住所)を取得します。
エックスサーバーを12ヶ月以上契約すると、ドメインが永久無料になります。つまり、追加料金なしでドメインを取得できるのです。
手順:
- エックスサーバーの管理画面にログイン
- 「ドメイン永久無料特典」のメニューを選択
- 希望するドメイン名を入力(例:あなたの名前やブランド名)
- 「.com」がおすすめ
- 取得ボタンをクリック
注意点:
ドメイン名は慎重に選んでください。後から変更するのは非常に面倒です。
良いドメイン名の条件:
- 覚えやすい
- 短い(できれば15文字以内)
- あなたの名前やブランドを表している
- 「.com」で取得する
繰り返しますが、私のように「.net」にして後悔しないために、「.com」を取得してください。もし希望する名前の「.com」が取られていたら、少し名前を工夫してでも「.com」を取得する方が、長期的には絶対に良いです。
ステップ3:WordPressのインストール
ドメインを取得したら、次はWordPressをインストールします。
エックスサーバーには「WordPress簡単インストール」という機能があり、ボタンを一つ押すだけでWordPressがインストールされます。プログラミングの知識は一切不要です。
手順:
- エックスサーバーの管理画面で「WordPress簡単インストール」を選択
- インストール先のドメインを選択
- サイトのタイトルを入力(後から変更可能)
- ユーザー名とパスワードを設定(ログイン時に使用)
- 「インストールする」ボタンをクリック
所要時間:約5分
これで、あなたのウェブサイトが誕生しました!
ステップ4:SSLの設定
次に、セキュリティのためにSSLを設定します。これも、ボタン一つで完了します。
手順:
- エックスサーバーの管理画面で「SSL設定」を選択
- あなたのドメインを選択
- 「独自SSL設定追加」のタブを選択
- 「追加する」ボタンをクリック
所要時間:約1分(実際の設定反映には数時間かかることもある)
これで、あなたのサイトのURLは「https://〜」(sがつく)になり、安全なサイトとして認識されます。
ステップ5:WordPressの基本設定
WordPressをインストールしたら、いくつか基本的な設定をします。難しくありません。一つずつ進めていきましょう。
WordPressにログインする:
- ブラウザで「https://あなたのドメイン/wp-admin/」にアクセス
- 先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力
- ログイン
これで、WordPress の管理画面が表示されます。
やるべき基本設定:
①サイトのタイトルとキャッチフレーズを設定
- 「設定」→「一般」を選択
- 「サイトのタイトル」にあなたのサイト名を入力
- 「キャッチフレーズ」にサイトの説明を一言で入力
②パーマリンク設定(重要!)
- 「設定」→「パーマリンク」を選択
- 「投稿名」を選択(記事のURLが読みやすくなる)
- 変更を保存
③テーマ(デザイン)を選ぶ
- 「外観」→「テーマ」を選択
- 無料テーマでも十分良いものがたくさんある
- 最初は「Cocoon」という無料テーマがお勧め(日本語対応、シンプル、使いやすい)
所要時間:約15分
これで、基本的な設定は完了です。
ステップ6:最初の記事を書いて公開する
さあ、いよいよ最初の記事を書きましょう。
手順:
- WordPress管理画面で「投稿」→「新規追加」を選択
- タイトルを入力
- 本文を書く(Wordを使う感覚で書ける)
- 画像を挿入したければ、「メディアを追加」ボタンで画像をアップロード
- 「公開」ボタンをクリック
これで、あなたの最初の記事が世界に公開されました!
セキュリティの基本(難しくない)
ウェブサイトを運営する上で、セキュリティは重要です。でも、難しく考える必要はありません。基本的なことを押さえれば、99%の問題は防げます。
1. 強固なパスワードを設定する
何を守るのか:
WordPressの管理画面にログインするためのパスワードです。このパスワードが破られると、あなたのサイトが乗っ取られる可能性があります。
良いパスワードの条件:
- 12文字以上
- 英字(大文字小文字)、数字、記号を組み合わせる
- 誕生日や名前など、推測されやすいものは使わない
- 他のサイトで使っているパスワードの使い回しはしない
例(良いパスワード):
Mk#2024web$Pr(意味:My knowledge #2024 web $ Project の頭文字を組み合わせたもの)
パスワード管理ツールの活用:
複雑なパスワードを覚えるのは大変です。そこで、パスワード管理ツールを使うことをお勧めします。
2. 定期的なバックアップ
なぜバックアップが必要か:
万が一、サイトにトラブルが起きた時(サイトが真っ白になった、記事が消えた、など)、バックアップがあれば元に戻せます。バックアップは「保険」のようなものです。
バックアップの方法:
エックスサーバーには「自動バックアップ機能」があり、毎日自動でバックアップを取ってくれます。追加料金も不要です。
つまり、あなたは何もしなくても、自動的にバックアップが取られているのです。安心してください。
3. WordPressとプラグインの定期更新
なぜ更新が必要か:
WordPressや、インストールしているプラグイン(追加機能)は、定期的にアップデートされます。このアップデートには、セキュリティの改善が含まれています。
古いバージョンのまま放置すると、セキュリティに穴ができ、攻撃されやすくなります。
更新の方法:
WordPress管理画面にログインすると、「更新」というメニューがあります。ここに、更新が必要なものが表示されます。
手順:
- WordPress管理画面で「ダッシュボード」→「更新」を選択
- 更新が必要な項目が表示される
- 「今すぐ更新」ボタンをクリック
所要時間:月に1回、5分程度
これだけで、セキュリティは大幅に向上します。
4. 不要なプラグインは削除する
プラグインとは:
WordPressに追加機能を加えるための「アプリ」のようなものです。例えば、お問い合わせフォームを追加するプラグイン、SEO対策をするプラグイン、などがあります。
なぜ不要なプラグインを削除すべきか:
プラグインは便利ですが、入れすぎるとサイトが重くなったり、セキュリティに穴ができたりします。使っていないプラグインは、削除してください。
削除の方法:
- 「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」を選択
- 使っていないプラグインを見つける
- 「無効化」→「削除」の順にクリック
トラブルが起きた時の考え方
個人メディアを運営していると、時々トラブルが起きます。でも、慌てる必要はありません。ほとんどのトラブルは解決できます。
よくあるトラブル例
トラブル1:サイトが真っ白になった
- 原因: プラグインやテーマの不具合、設定ミス
- 対処法: エックスサーバーのバックアップから復元
トラブル2:管理画面に入れなくなった
- 原因: パスワードを忘れた、プラグインの不具合
- 対処法: パスワード再設定、サーバー会社のサポートに連絡
トラブル3:画像がアップロードできない
- 原因: ファイルサイズが大きすぎる、サーバーの容量不足
- 対処法: 画像を圧縮してアップロード、サーバー容量を確認
トラブル解決の基本ステップ
ステップ1:慌てない
まず、深呼吸してください。ほとんどのトラブルは、必ず解決できます。あなたのサイトが完全に壊れることは、ほぼありません。
ステップ2:Google検索
「WordPress 真っ白 原因」のように検索すれば、ほぼ確実に解決方法が見つかります。同じトラブルを経験した人は、世界中にたくさんいるのです。
ステップ3:サーバー会社のサポートに連絡
エックスサーバーには、電話とメールのサポートがあります。技術的なことがわからなくても、丁寧に教えてくれます。遠慮せずに連絡してください。
電話サポート:
- 平日 10:00〜18:00
- 専門スタッフが対応
- 「WordPressが〜になって困っている」と伝えれば、解決方法を教えてくれる
ステップ4:moribito worksに相談
どうしても解決できない場合は、私たちmoribitoのようなサポートに相談してください。一緒に解決します。
重要な心構え:
「バックアップさえあれば、必ず元に戻せる」
これを覚えておいてください。エックスサーバーは毎日自動バックアップを取っていますから、最悪でも前日の状態に戻せます。だから、安心してください。
AI活用で技術的ハードルを下げる
技術的な質問は、ChatGPTやClaudeなどのAIに聞くのが、最も早く、正確です。
ChatGPT/Claude/Geminiは最強のアシスタント
活用例1:操作方法を聞く
質問: 「WordPressで記事を書く方法を、初心者にもわかるように教えてください」
AIの回答(要約):
- WordPress管理画面にログイン
- 「投稿」→「新規追加」を選択
- タイトルを入力
- 本文を書く
- 「公開」ボタンをクリック
このように、ステップバイステップで教えてくれます。
活用例2:技術的な用語を説明してもらう
質問: 「SSLって何ですか?初心者にもわかるように説明してください」
AIの回答(要約):
「SSLは、インターネット上の通信を暗号化する技術です。例えば、あなたがウェブサイトで個人情報を入力する時、SSLがあれば、その情報は暗号化されて送信されます。悪意のある第三者に盗み見されることはありません」
専門用語も、わかりやすく説明してくれます。
活用例3:プラグインの使い方を聞く
質問: 「WordPressでお問い合わせフォームを作りたいです。おすすめのプラグインと、設定方法を教えてください」
AIの回答(要約): 「Contact Form 7というプラグインがおすすめです。設定方法は…」
このように、具体的な手順を教えてくれます。
AIに質問するコツ:
①具体的に質問する
- 悪い例:「WordPressについて教えて」
- 良い例:「WordPressで記事に画像を挿入する方法を、ステップバイステップで教えてください」
②「初心者です」と伝える
- 「私はWordPress初心者です。専門用語を使わずに、わかりやすく説明してください」
こう伝えると、AIは初心者向けの言葉で説明してくれます。
③わからない言葉があれば、すぐに聞く
- 「『プラグイン』って何ですか?」
- 「『FTP』って何ですか?」
どんな質問でも、丁寧に答えてくれます。恥ずかしがる必要はありません。
Canvaでアイキャッチ画像を作る
記事のアイキャッチ画像(記事の一番上に表示される画像)は、読者の目を引く重要な要素です。
でも、「デザインなんてできない」と思っていませんか?
Canvaを使えば、デザインの知識がなくても、プロ級の画像が5分で作れます。
Canvaとは: 誰でも使えるデザインツール。無料版で十分使えます。
作り方:
- Canva.com にアクセス
- 無料アカウントを作成(Googleアカウントで簡単登録)
- 「ブログバナー」テンプレートを選ぶ
- 気に入ったデザインをクリック
- テキストを自分の記事タイトルに変更
- 色やフォントを調整(直感的に操作できる)
- 「ダウンロード」ボタンをクリック
- WordPressの記事編集画面で、「アイキャッチ画像」としてアップロード
所要時間:5分
これだけで、プロのデザイナーが作ったような画像が完成します。
技術的なことは「完璧」でなくていい
この章の最後に、最も重要なことを伝えます。
技術的なことに、完璧を求める必要はありません。
大切なのは「コンテンツ」
あなたが個人メディアで提供すべきは、技術ではなく、コンテンツです。
80点のデザイン + 100点のコンテンツ
の方が、
100点のデザイン + 80点のコンテンツ
より、はるかに価値があります。
読者が求めているのは、美しいデザインではありません。あなたの知見、視点、経験です。
サイトのデザインが少し古くても、記事が素晴らしければ、読者は必ず集まります。
私のmoribitoプロジェクトのサイトも、デザインは決して最先端ではありません。でも、記事の内容に自信があります。それで十分なのです。
「学び続ける姿勢」があれば大丈夫
最初は、誰でも初心者です。
私も、WordPressを始めた時、何もわかりませんでした。「ドメイン」「サーバー」「プラグイン」。すべてが初めて聞く言葉でした。
でも、一つずつ学んでいきました。わからないことがあれば、Google検索して調べました。ChatGPTに質問しました。サーバー会社のサポートに電話しました。
そして、半年後には、「WordPressの基本操作ができる人」になっていました。一年後には、「人に教えられるレベル」になっていました。
技術は、必要に応じて学べばいい。
最初から全てを理解する必要はありません。
記事を書いていく中で、「こういう機能が欲しいな」と思った時に、その機能について学べばいいのです。
まとめ:技術的ハードルは思ったより低い
この章で伝えたかったことは、一つです。
技術的なハードルは、思ったより低い。
最低限の知識:
- ドメイン = インターネット上の住所(必ず「.com」を取得)
- サーバー = インターネット上の土地
- WordPress = ウェブサイトを作るツール
- SSL = セキュリティの基本
これだけ理解すれば、十分です。
WordPress導入:
- レンタルサーバー契約(月額1,100円程度、エックスサーバー推奨)
- ドメイン取得(永久無料、必ず「.com」を選ぶ)
- WordPressインストール(ボタン一つ)
- 基本設定(30分)
- 記事を書き始める
セキュリティ:
- 強固なパスワード
- 定期的なバックアップ(エックスサーバーが自動でやってくれる)
- 定期的な更新
- 不要なプラグインの削除
これだけで、99%の問題は防げます。
トラブル対応:
- Google検索
- ChatGPT/Claudeに質問
- サーバー会社のサポート
- moribito worksに相談
どんなトラブルも、必ず解決できます。
そして、最も大切なこと:
技術的なことに完璧を求めない。大切なのは、あなたのコンテンツ。
技術は、必要に応じて学べばいい。最初から全てを理解する必要はない。
一歩ずつ、前に進めばいい。
そして、困った時は、moribito worksのようなサポートもあります。遠慮なく相談してください。
あなたの個人メディアは、必ず立ち上がります。
次の最終章では、「今日から始める一歩」について、エールを送ります。
あなたには、マスコミで培った武器があります。技術的なハードルも、思ったより低い。
あとは、一歩を踏み出すだけです。
その一歩を、一緒に踏み出しましょう。

