要点
長年放置していたホームページにはスマホ非対応、セキュリティリスク、表示崩れなど深刻な問題が潜んでいます。でも慌てる必要はありません。正しい手順で進めれば、見違えるようにリニューアルできます。
こんなお悩み、ありませんか?
「ホームページを”http”から”https”に変えていないため、危ないサイト扱いされている…」
「久しぶりに自分のサイトをスマホで見たら、文字が小さすぎて読めない。これじゃお客様も見てくれないよね」
「問い合わせフォームが動いていないことに、つい最近気づいた。もしかして、これまでのお問い合わせを逃していたかも…」
そして、こんなことも…
「制作会社に毎月1万円払っているんだけど、正直、何のための料金なのかよくわからない」
「どこでサーバーを契約しているのかもわからない。全部、制作会社任せで…」
実は、これ、とても多いんです。
忙しくて更新する時間がなかった。気づいたらログイン情報がどこかに行ってしまった。制作会社に言われるがまま、よくわからないまま月額料金を払い続けている。
みなさん、同じような理由でサイトを放置してしまうんですよね。
でも、大丈夫です。あなただけではありません。そして、今からでも遅くありません。
まずは現状を正しく理解することから始めましょう。一歩ずつ、一緒に進めていきましょう。
あなたのサイトは大丈夫?チェックすべき6つのポイント
放置してきたホームページには、いくつかの典型的な問題が起きています。まずは、あなたのサイトにどんな問題があるのか、確認してみましょう。
❶ スマホで見づらい(スマホに対応していない)
何が問題なの?
今、あなたのサイトを見ている人の多くは、スマホからアクセスしています。以前はパソコンが中心でしたが、時代は大きく変わりました。
ところが、古いホームページはスマホに対応していないことがほとんど。お客様がスマホで見ると、文字が小さすぎて読めない、横にスクロールしないといけない、ボタンが押しにくい…そんな状態になっているんです。
これでは、せっかく興味を持ってアクセスしてくれたお客様も、すぐに他のサイトに行ってしまいますよね。
今すぐ確認してみましょう
スマホで自分のサイトを開いてみてください。
- 文字が小さすぎませんか?
- 画面を拡大しないと読めませんか?
- 横にスクロールが必要ですか?
- メニューが押しにくくないですか?
ひとつでも当てはまったら、スマホ対応(レスポンシブル対応)が必要です。
❷ 危険なサイト扱いされている(セキュリティ対策がされていない)
何が問題なの?
あなたのサイトのアドレス(URL)を見てください。「http://」で始まっていませんか?もしそうなら、今すぐ対応が必要です。
最近のスマホやパソコンは、「https://」で始まらないサイトに対して「保護されていない通信」とか「安全ではありません」という怖い警告を表示するんです。
簡単に言うと: 「https://」がついていないと、「このサイト、危ないかも?」と思われてしまうんです。
これを見たお客様は、「このサイト、大丈夫かな?個人情報とか大丈夫?」と不安になって、すぐに閉じてしまいます。
あなたのサイトは何も悪いことをしていないのに、「危険なサイト」のように見えてしまうんですね。
今すぐ確認してみましょう
スマホやパソコンで、サイトのアドレスが表示されている部分を見てください。
- 🔓 鍵のマークがない
- 「保護されていません」という表示が出ている
- アドレスが「http://」で始まっている(「https://」じゃない)
これらに当てはまったら、セキュリティ対策ができていない状態です。
実際にあった怖い話
ある老舗の小売店さんのお話です。
10年前に作ったサイトを、特に問題を感じずに使い続けていました。ところがある日、お客様から「お店のホームページ、危険って表示が出ていますよ」と言われたんです。
確かに大きな赤い文字で「保護されていない通信」という警告が表示されていました。それまで、何人のお客様がこの警告を見て、サイトを閉じてしまったのか…。
あなたのサイトは大丈夫ですか?
❸ 更新ができなくなっている
何が問題なの?
「そろそろサイトを更新しよう」と思い立って、管理画面にログインしようとしたら…
「あれ?パスワードって何だっけ?」 「そもそも、ログインする場所ってどこだっけ?」 「サーバーってどこで契約してたっけ?」
こんな経験、ありませんか?
8年、10年と時間が経つと、当時の情報が見つからなくなってしまうことがよくあります。
よくあるパターン
- 当時の担当者が退職してしまった
- 制作会社と連絡が取れなくなった(会社が移転した、事業をやめた)
- 契約時のメールアドレスを変更したら、パスワードの再設定もできなくなった
- 書類を整理した時に、ログイン情報のメモを捨ててしまった
どれも、本当によくある話なんです。
でも、ログインできないと、更新どころか、リニューアルもできません。まずは、情報を探すところから始める必要があります。
❹ 表示が崩れている、機能が動かない
何が問題なの?
久しぶりにサイトを見てみたら…
- 写真が表示されていない(×印や空白になっている)
- 文章の並びがぐちゃぐちゃになっている
- 問い合わせフォームを送信しても、メールが届かない
- メニューをクリックしても、何も起きない
- ページによっては真っ白で何も表示されない
こんな状態になっていることがあります。
なぜこんなことが起きるの?(読み飛ばしてもOK)
ホームページを作っているシステムが古くなりすぎて、新しいスマホやパソコンでは正しく表示されなくなっているんです。
❺ セキュリティの危険が高まっている
何が問題なの?
古いホームページには、セキュリティの「穴」があります。その穴を悪い人たちが狙って、サイトに侵入してくるんです。
「うちのサイトなんて、誰も狙わないよ」
そう思うかもしれませんが、実は違うんです。悪い人たちは、大きな会社のサイトだけを狙っているわけではありません。古くて無防備なサイトを自動的に探し出して、手当たり次第に攻撃しているんです。
実際の被害例
私が見てきた実例をいくつかご紹介します。
- 覚えのない英語のページが勝手に作られていた サイトに不正に侵入されて、勝手にページが作られていました。Googleから「このサイトは怪しい」と判断されて、検索結果から消されていました。
- サイトを開くと「ウイルスに感染しています」という警告が出るようになった サイトに悪いプログラムを埋め込まれて、訪問者のパソコンにウイルスを送り込むサイトになっていました。お客様からの信用を、完全に失ってしまいました。
こうなってからでは、復旧に時間もお金もかかります。そうなる前に、対策が必要なんです。
❻ 制作会社に管理されていて、自分のものになっていない【重要】
実は、これが一番深刻な問題かもしれません
「毎月1万円払っているんだけど、何のための料金なのか正直わからない…」
こんなこと、ありませんか?
よくある状況
毎月の支払い明細を見ると:
- 「サイト保守費用:10,000円」
- 「サーバー管理費:5,000円」
- 「ドメイン管理費:3,000円」
合計で毎月15,000円。年間18万円も払っている。
でも、正直よくわからない。
- サイトの更新は、ほとんどしていない
- 何を「保守」してくれているのか不明
- ちょっと直すだけでも、別途3万円かかると言われる
もっと深刻なのは:
サーバー(ホームページのデータを置く場所)も、ドメイン(ホームページのアドレス)も、制作会社の名義で契約されている。
つまり、あなたのサイトなのに、あなたのものじゃないんです。
これの何が問題?
例えるなら、こんな状況です:
あなたが家を建てたのに、土地も建物も、建築業者の名義になっている。 毎月「管理費」を払わないと、住めなくなる。 リフォームしたくても、その業者に頼むしかない。 業者と関係が悪くなったら、家を失うかもしれない。
これと同じことが、ホームページで起きているんです。
ブラックボックス化の恐怖
さらに困るのは、制作会社が何をしているのか、全然わからないこと。
- どこでサーバーを契約しているの?
- 毎月の保守で、実際に何をしているの?
- サイトのデータは、ちゃんとバックアップされているの?
- パスワードやログイン情報は、誰が管理しているの?
全部、ブラックボックス。中身が見えません。
制作会社に「教えてください」と言っても、 「それは技術的なことなので…」 「お客様が触ると壊れる可能性があるので…」 なんて言われて、教えてもらえないことも。
こうなると…
- 自分で更新できない
- 他の制作会社に変えられない
- サイトが何の役にも立っていない
- でも、毎月お金は払い続けている
まるで、鎖につながれているような状態です。
実際にあった話
ある工務店さんの例です。
10年以上、毎月10,000円を制作者に払い続けていました。年間12万円、10年で120万円です。
でも、サイトはほとんど更新されていない。
私とご一緒にリニューアルすることにしたのですが、なんと、以前の制作者は廃業しておられました。まるでその制作者に「年金」を払うかのように、無駄なお金を使い続けていたのです。
ここから抜け出すことが大事です
このリニューアルを、「制作会社の支配から抜け出すチャンス」にしましょう。
- ドメインもサーバーも、自分の名義にする
- 自分で更新できる仕組みを作る
- 必要な時だけ相談できる、健全な関係を築く
それが、このリニューアルの、一番大事な目的かもしれません。
リニューアル前に、まず確認すべき3つのこと
リニューアルを始める前に、まずやるべきことがあります。
それは「現状の確認」です。どこに何があるのか、今どんな状態なのか、しっかり把握してから進めましょう。
ステップ1:「契約情報」を探し出す
まず最初にやることは、契約関係の情報を探し出すことです。
「面倒だな…」と思うかもしれませんが、これがわからないと、何も始められないんです。宝探しだと思って、一緒に頑張りましょう。
確認すべき項目
✅ ドメイン(ホームページのアドレス)
ドメインって何? 簡単に言うと、ホームページの「住所」です。「○○.com」とか「○○.jp」のことですね。
- どこで契約していますか? お名前.com、ムームードメイン、エックスドメインなど
- 誰の名義で契約していますか? あなたの会社名?代表者の名前?それとも制作会社の名義?
- 契約は、いつ更新ですか? 期限が切れたら、サイトが見れなくなります!
ここが重要: もし制作会社の名義になっていたら、要注意です。本来は、あなたの名義であるべきです。
✅ サーバー(ホームページのデータを置く場所)
サーバーって何? ホームページのデータを保管する「倉庫」のようなものです。
- どこで契約していますか? エックスサーバー、ロリポップ、さくらインターネットなど
- 誰の名義で契約していますか? あなたの会社名?それとも制作会社の名義?
- 契約プランと料金は? 月にいくら払っていますか?
- 契約は、いつ更新ですか? こちらも期限が切れたら、サイトが消えてしまいます!
ここも重要: サーバーも、本来はあなたの名義であるべきです。制作会社の名義になっていたら、それは問題です。
✅ ログイン情報(サイトを更新するための鍵)
- 管理画面のアドレスは? サイトを更新する時に使う画面の場所です
- ユーザー名とパスワードは? これがないと、更新できません
どこを探せばいい?情報を見つけるヒント
「そんなこと言われても、どこにあるかわからない…」
大丈夫です。こんな場所を探してみてください。
1. メールボックスを検索
契約した時に、必ず確認メールが届いているはずです。
探す言葉:
- 「契約完了」「登録完了」「ありがとうございます」
- 「お名前.com」「エックスサーバー」などの会社名
- 「請求書」「更新のお知らせ」
当時使っていたメールアドレスがあれば、そこも必ず確認してください。
2. 経理部門に聞く
サーバーやドメインの料金は、どこかから支払っているはずです。
- 経理の支払い記録を確認
- クレジットカードの明細を見る
- 銀行の引き落とし履歴をチェック
「毎月1,000~10,000円くらいの支払い」「年に一度の更新料」などが見つかるかもしれません。
3. 制作会社に問い合わせる
ここが難しいところです。
もし制作会社がドメインやサーバーを管理しているなら、「教えてください」と言っても、すんなり教えてくれないかもしれません。
でも、本来は、あなたに情報を開示する義務があります。
堂々と、「契約情報を教えてください」と言いましょう。
もし渋られたら、それは怪しいサインです。
見つからなかったら?
「どこを探しても見つからない…」
そんな時は、専門家に相談しましょう。
ステップ2:「毎月の支払い」を確認する【重要】
次に、毎月(または毎年)、何にいくら払っているのかを確認しましょう。
本来、かかるべき費用
ホームページを維持するために、本当に必要な費用は、これだけです:
- ドメイン代:年間1,000〜3,000円くらい
- サーバー代:月額500〜1,500円くらい
合計しても、年間10,000円〜20,000円程度です。
それなのに…
もしあなたが、毎月10,000円とか15,000円払っているなら、その差額は何なのでしょう?
よくある名目
- 「保守管理費」
- 「サポート費用」
- 「セキュリティ対策費」
- 「バックアップ費用」
こういう名目で、毎月5,000円とか10,000円を請求されていませんか?
実際に何をしてくれているの?
「保守」って、具体的に何をしてくれているんでしょう?
- 毎月、サイトをチェックしてくれている?
- セキュリティ対策を更新してくれている?
- バックアップを取ってくれている?
実は、何もしていないことも多いんです。
「何かあった時のための費用」と言われても、何年も「何もない」こともあります。それでも毎月、お金は引き落とされ続けています。
計算してみてください
もし毎月10,000円を10年間払い続けていたら…
10,000円 × 12ヶ月 × 10年 = 1,200,000円
120万円です。
本来なら、年間2万円で済むところを、120万円払っていたことに。その差額、100万円は何だったのでしょう?
今すぐやること
毎月の支払い明細を確認して、こう質問してください:
「この料金で、具体的に何をしてもらっていますか?」 「作業の内容を、書面でいただけますか?」
もし明確な答えが返ってこなければ、それは問題です。
ステップ3:「サイトの現状」を記録する
契約情報と支払い状況が確認できたら、次は今のサイトの状態を記録しておきましょう。
「なぜ記録が必要なの?」
リニューアル後に「前はこうだったのに…」「あのページ、どこに行った?」とならないためです。今のサイトがどうなっているか、しっかり残しておくことが大切なんです。
やることリスト
📸 写真を撮っておく(スクリーンショット)
すべてのページの写真を撮っておきましょう。
- トップページ(一番大事なページ)
- 主要なページ(会社概要、サービス紹介、アクセス、お問い合わせなど)
- スマホでの表示(パソコンだけでなく、スマホでどう見えるかも)
写真の撮り方がわからない?
- Windowsパソコン:「Windows」キーと「Shift」キーと「S」キーを、3つ同時に押す
- Mac:「command」キーと「shift」キーと「4」キーを、3つ同時に押す
- iPhone:サイドのボタンと音量上げるボタンを同時に押す
- Android:電源ボタンと音量下げるボタンを同時に押す
📝 問題点をメモする
気づいた問題を、メモ帳に書き出しておきましょう。
- 表示が崩れているページはどこ?
- 動かない機能は何?(問い合わせフォーム、メニューなど)
- 古くなっている情報は?(住所、電話番号、価格など)
- 削除したいページは?(古いキャンペーン、辞めたスタッフなど)
Excelでも、ノートでも、スマホのメモ帳でも、何でもOKです。とにかく書き出してみましょう。
ステップ4:「専門家に相談」する基準を知る【重要な判断】
さて、ここまでで現状がだいぶ見えてきたと思います。
次は「自分でやるか、専門家に頼むか」を判断しましょう。
自分でできること、できないこと
正直に言います。全部を自分でやるのは、かなり難しいです。
でも、準備や確認は自分でできます。そして、それだけでも制作会社に払う費用を抑えられるんです。
✅ 自分でできる範囲
- 現状の確認と記録(ここまで説明したこと)
- 契約情報の整理(探すところまで)
- 問題点のリストアップ
これらは、あなたにしかできないことです。誰かに頼んでも、結局あなたに確認が必要になります。
だから、最初から自分でやっておく方が、早いし確実なんです。
⚠️ 専門家に相談すべきこと
- ログイン情報が完全に失われている 自力で探すのは限界があります。
- ドメイン・サーバーが制作会社の名義になっている これを取り戻すのは、専門知識が必要です。間違えると、サイトが消えることもあります。
- セキュリティ被害の可能性がある すでに不正アクセスされているかもしれない場合、早急な対応が必要です。
安全にリニューアルするための5ステップ
ここからが本番です。
具体的にどんな手順でリニューアルを進めていくのか、5つのステップで説明しますね。
ステップ1:「基盤の安全確保」(最優先)
まず何よりも、安全を確保することが大事です。
家のリフォームでも、まず土台を補強しますよね。それと同じです。見た目をきれいにする前に、基盤をしっかりさせましょう。
やること
1. データのバックアップを取る
これが一番大事です。
バックアップって何? 今のサイトのデータを、全部コピーして保存しておくことです。
例えるなら、大事な書類をコピーして、別の場所にしまっておくようなものです。
もし作業中に何か問題が起きても、元に戻せるようにするためです。
これは自分でやらない方がいい
バックアップは、失敗すると取り返しがつきません。専門家に任せることを、強くおすすめします。
2. ドメインとサーバーの名義を確認・変更
もし制作会社の名義になっていたら:
これを、あなたの名義に変更する必要があります。
でも、注意!
名義変更は、タイミングを間違えると、サイトが数日間見れなくなることがあります。
手順を間違えると、最悪の場合、ドメインを失うこともあります。
だから、ここも専門家に任せることをおすすめします。
制作会社が渋ったら?
「名義を変更したい」と言っても、制作会社が渋ることがあります。
契約書があれば、確認しましょう。
残念ながら、以前の規約書で名義が制先会社になっていたら、次善の策を考えるしかありません。新しいドメインとサーバーを用意して、ゼロから作り直すしなかいこともあります。
3. セキュリティ対策(SSL導入)
「http://」を「https://」に変える作業です。
簡単に言うと: サイトに「安全マーク」をつける作業です。
最近のサーバー会社では、これを無料でできることが多いです。
ただし、設定は慎重に行う必要があります。間違えると、サイトが表示されなくなることがあるんです。
この段階での費用感
- SSL証明書(安全マーク):多くは無料
- サーバー代:月額1,000〜1,500円程度
- ドメイン代:年間1,000〜3,000円
ステップ2:「技術的な更新」
基盤が安全になったら、次は技術的な部分を最新にしていきます。
ここは少し難しい話なので、読み飛ばしてもOKです
サイトを作っているシステムを、最新版に更新する作業です。
なぜ必要?
古いままだと:
- セキュリティの穴がある
- 新しいスマホやパソコンでうまく表示されない
- 便利な新機能が使えない
でも、これは自分でやらないでください
更新作業を間違えると、サイトが真っ白になって、何も表示されなくなることがあります。(これを専門用語で「ホワイトスクリーン」と言います)
一度真っ白になると、元に戻すのは大変です。
だから、この作業は必ず専門家に任せてください。
ステップ3:「スマホ対応」
技術的な更新が終わったら、次はいよいよ見た目の改善です。
特に大事なのが「スマホ対応」。これをやらないと、お客様の7〜8割を逃してしまいます。
2つの方法があります
方法1:今のデザインを活かしながら、スマホでも見やすくする
メリット
- 比較的費用が抑えられる
- 今のデザインの雰囲気を残せる
デメリット
- 古いデザインの制約を受ける
- 中途半端になることがある
- 結局、後で作り直すことになるかも
方法2:最初から作り直す(おすすめ)
最初から、パソコンもスマホも両方に対応したデザインで作り直す方法です。
メリット
- 最新のデザインになる
- スマホでの使いやすさを最優先にできる
- 今後のメンテナンスが楽
デメリット
- 費用がかかる
- デザインが大きく変わる
私のおすすめは?
正直にお伝えします。作り直しをおすすめします。
なぜかというと、10年前のデザインは、今の基準からすると古すぎるんです。無理に活かそうとすると、かえって中途半端になってしまいます。
せっかくリニューアルするなら、思い切って新しくした方が、結果的に満足度が高いことが多いんです。
でも、「らしさ」は守れます
「デザインを変えたら、うちの会社らしさがなくなっちゃう…」
大丈夫です。新しいデザインにしても、あなたの会社らしさは残せます。
- 会社のイメージカラーは変えません
- ロゴは今のものを使います
- 雰囲気や印象も引き継げます
- 大切な写真も活用できます
古い「形」を捨てて、大切な「らしさ」を残す。それがリニューアルです。
この段階での費用
- 小規模(5ページ程度):5万〜10万円
- 中規模(10ページ程度):5万〜20万円
- 大規模(20ページ以上):10万円〜
「高いな…」と思いましたか?
でも、もう一度考えてみてください。
もし今、毎月10,000円を制作会社に払っているなら:
- 1年で12万円
- 2年で24万円
- 3年で36万円
長期的に見れば、ずっとお得なんです。
ステップ4:「コンテンツの見直し」
サイトのデザインや技術が新しくなっても、載っている情報が古いままでは意味がありません。
ここは、制作会社任せにしないでください
あなたの事業を一番わかっているのは、あなたなんですから。
やること
1. 古い情報の更新
必ずチェックすべき項目
- 住所・電話番号 移転していませんか?
- 営業時間・定休日 変更していませんか?
- 価格・料金 値上げしていませんか?昔の価格のままになっていませんか?
- サービス内容 新しいサービスが増えていませんか?終了したサービスが載ったままになっていませんか?
- スタッフ紹介 辞めた人が載ったままになっていませんか?
2. 不要なページの整理
削除を検討すべきもの
- 終了した古いキャンペーンのページ
- 過去のイベント告知ページ
- もう意味のなくなった情報ページ
「もったいない」と思うかもしれませんが、古い情報があると、全体の印象が悪くなります。思い切って整理しましょう。
ただし、古いページには、お客様がブックマークを付けてくれていたり、リンクを貼ってくれていたり、これまで評価してもらっていた実績があるかもしれません。それはあなたの大切な財産です。そうしたページのURL(http://〇〇〇.co.jp/〇〇〇/など)は、うまく再利用することも検討しましょう。
3. 新しい情報の追加
ぜひ追加したいもの
- 最近の実績 「今も活動している」ことが伝わります
- お客様の声 実際のお客様の感想は、信頼感につながります
- よくある質問 お客様からよく聞かれることをまとめておくと、問い合わせの手間が減ります
ステップ5:「運用体制の構築」(一番大事!)
リニューアルが完成しました。おめでとうございます!
でも、ここで終わりじゃありません。むしろ、ここからが本番です。
二度と同じ失敗をしないために
今度こそ、ちゃんと運用していきましょう。
1. 自分で更新できるようにする
「制作会社に頼まないと更新できない」
これが、今までの問題でしたよね。
だから今度は、自分で更新できる仕組みを作りましょう。
制作会社に、こう言ってください:
「更新の方法を、丁寧に教えてください」 「Zoomで画面を見せながら、説明してください」 「操作マニュアルを作ってください」
それからインターネットで検索して、操作方法を自分で探ることも重要です。今の時代には、自分でネットを使って解決方法を探る習慣が本当に大切なんです。
最近では「ChatGPT」などのAIに聞けば、いろいろと教えてくれるので、AIも利用して探るといいでしょう。
2. 定期的にメンテナンスする
サイトは「生き物」です。定期的な手入れが必要なんです。
ときどき、以下のチェックをしてみましょう。
メンテナンス項目
📅 ときどき:
- 問い合わせフォームが動くか確認
- 表示がおかしくなっていないか確認
- ボタンなどをクリックして、うまくリンク先に飛べるかどうか確認
📅 たまに:
- 不要なページの整理
- データのバックアップ
- プログラムの更新
3. 困った時の相談先を決めておく
「ログインできなくなった」 「変なエラーが出る」
こんな時に、すぐ相談できる人を決めておきましょう。
でも、毎月高いお金を払う必要はありません
従来の制作会社のやり方:
- 「月額10,000円の保守契約が必要です」
- 実際には、何もしていなくても毎月請求
新しいやり方:
- 困った時だけ相談
- 作業した分だけ支払い
- 依存関係を作らない
moribito worksの「ピットインサービス」
必要な時だけ相談できる。依存関係を作らず、あなたの自立を支援する。
それが私たちの考え方です。
リニューアルでよく聞かれること
よく聞かれる質問をまとめました。
Q1. 費用はどのぐらいかかりますか?
A. 状況によりますが、目安をお伝えします
最低限の対応(技術的な更新のみ)
- 自分で:無料〜数千円(サーバー料金のみ)
- 専門家に依頼:3〜5万円
しっかりリニューアル(デザイン刷新)
- 小規模(5ページ程度):5万〜10万円
- 中規模(10ページ程度):5万〜20万円
- 大規模(20ページ以上):10万円〜
でも、本当に大事なのは「今後の費用」
初期費用だけを見て判断してはいけません。
比較してみましょう(5ページほどの場合):
従来型の制作会社:
- 初期:15万円
- 毎月の保守:10,000円
- 3年後の合計:15万円 + 36万円 = 51万円
自立型の制作会社(moribito works):
- 初期:10万円
- 毎月の保守:0円(困った時だけ相談)
- 大きな手直しの場合:実費
もう無駄なお金を駄々洩れさせるのは終わりにしませんか。
Q2. リニューアル中、サイトは止まりますか?
A. 正しい方法なら、ほとんど止まりません
安全な手順:
- 別の場所で新サイトを作る(私はこれをダミーサイトと呼んでいます)
- 十分にチェックする
- 深夜など、人が少ない時間に切り替え
切り替えの瞬間(数分〜数十分)だけ、少し影響が出る可能性がありますが、ほとんどの人には気づかれません。
Q3. 自分で更新できるって、本当ですか?機械が苦手なんですが…
A. 基本的には自分で更新できるようになります。ただ、それでもうまくいかないという方もいらっしゃいます。
イメージとしては:
ブログを書くのと、ほとんど同じです。
- 文章を入力する
- 写真を選ぶ
- ボタンを押す
これだけです。
けれども、本当に機械操作は全然だめ…という場合には、
あらかじめ、あまり更新の必要がないかたちにリニューアルさせておきましょう。
その上で、本当に必要なときだけ、機械操作ができる人に代行してもらってはいかがでしょうか。
以前のホームページの仕組み(HTMLサイト)に比べて、最近の仕組みは、プログラムコードがまったく分からなくても修正や追加ができるようになっています。
ですので、代行できる人は多いと思います。どうしてもだめであれば、moribito worksにご相談ください。
Q4. 結局、どんな制作会社を選べばいいですか?
A. こんな会社を選んでください
✅ 良い制作会社のチェックリスト
- ドメインとサーバーを、あなたの名義で契約してくれる
- 更新方法を、丁寧に教えてくれる
- 料金が明確(後から追加費用がない)
- 月額保守契約を強制しない
- 「自分で更新できるように」という姿勢がある
- 質問に、わかりやすく答えてくれる
- 「できないこと」も正直に言ってくれる
❌ 避けるべき制作会社のサイン
- ドメインやサーバーを「預かります」と言う
- 「月額○万円で全部お任せ」ばかり強調する
- 見積もりが曖昧で、後から追加費用が発生
- 専門用語ばかりで、説明がわかりにくい
- 「お客様が触ると壊れる」と言う
- 契約を急かしてくる
古いサイトも、正しい手順で生まれ変わります
長い記事を、最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
ここまで読んでくださったあなたは、きっと「なんとかしたい」という強い気持ちをお持ちなんだと思います。
放置してきたホームページのリニューアル。最初は不安だったと思います。
「どこから手をつければいいかわからない」 「制作会社に言われるがまま、ずっと払い続けてきた」 「本当は自分で更新したいのに、できない」
そんなモヤモヤを抱えていたのではないでしょうか。
でも、このページを読んで、少し道筋が見えてきたのではないでしょうか?
大切なポイントを、もう一度まとめます
1. 現状を正確に把握する
- ドメインとサーバーの名義は誰?
- 毎月、何にいくら払っている?
- サイトの問題点は何?
まずは、ここから始めましょう。
2. 制作会社の「支配」から抜け出す
- ドメインもサーバーも、自分の名義に
- 「何をしているかわからない」状態から脱出
- 毎月の高額な支払いをストップ
これが、リニューアルの最も大事な目的かもしれません。
3. 自分で更新できる仕組みを作る
- 制作会社に依存しない
- ちょっとした修正は、自分でできる
- 困った時だけ、相談できる関係
これが、理想的な状態です。
4. 焦らず、段階的に
- 全部一気にやろうとしない
- まずは安全確保から
- デザインはその後でも大丈夫
一歩ずつ、確実に進めましょう。
あなたのサイトは、あなたの大切な資産です
10年前に作ったサイト。きっと、当時は期待と希望を持って作ったんですよね。
それが放置されて、古くなってしまった。そして気づいたら、制作会社に「管理」されていた。
でも、それは仕方のないことです。
誰だって忙しいし、わからないことは後回しにしてしまいます。制作会社に言われるがまま、よくわからないまま契約してしまうこともあります。
でも、今、あなたはこのページを読んでいます。
「なんとかしよう」と思って、ここまで読んでくださいました。
その気持ちがあれば、大丈夫です。
サイトは、必ず生まれ変わります。
そして、今度こそ、あなたのものになります。
制作会社の「言いなり」から抜け出して、自分でコントロールできるサイトに。
成果の出るサイトに。
お客様に喜ばれる、役立つサイトに。
あなたのサイトが、そんなサイトになりますように。
私たちも、精一杯お手伝いします。
一人で悩まず、まずはご相談ください
「自分のサイト、どうすればいいんだろう?」 「制作会社との関係、どう変えればいい?」 「ドメインを取り戻すには、どうすれば…」
そんな時は、moribito worksの無料相談をご利用ください。
無料相談で、こんなことがわかります
✅ あなたのサイトの現状診断
- どんな問題があるのか
- 緊急性の高いものは何か
- 制作会社との契約はフェアか
✅ 取り戻すべきもの
- ドメインの名義は?
- サーバーの名義は?
- どうやって取り戻すか
✅ 今後の進め方
- 自分でできること
- 専門家に任せるべきこと
- 大まかな費用と期間
✅ 制作会社との関係
- 今の契約は妥当か
- どう交渉すればいいか
- 必要なら、間に入ります
私たちの約束
🤝 無理な営業は一切しません
- 「今すぐ契約を」なんて言いません
- じっくり考えて、納得してから決めてください
🤝 あなたの自立を支援します
- 依存させるつもりはありません
- 自分でできるようになってもらうのが目標です
🤝 フェアな関係を築きます
- ドメインもサーバーも、必ずお客様の名義
- 料金は明確、隠れた費用なし
- 困った時だけ、気軽に相談できる
制作会社の「支配」から抜け出しましょう。
あなたのサイトは、あなたのものです。
誰かに「管理」されるものではありません。
一緒に、がんばりましょう。
moribito works – がんばる人のために。