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あなたの会社のホームページ、誰が作るのか知っていますか?

もしかすると「そんなの決まっているじゃないか。制作会社でしょう」と思われるかもしれませんね。でも、この考え方こそが、いま日本で最も多い勘違いなのです。

「ホームページは制作会社が作るもの」という思い込み

これまで多くのクライアントに接してきましたが、「ホームページは制作会社が作るもの」と考えて、制作会社に主導権を渡してしまう方が驚くほど多いのです。

制作会社も、あるいは制作を請け負う個人事業主も、自分たちが作っているのだという思い込みを、知らず知らずのうちにしているように見受けられます。

そうでなければ、これほど、どこも同じような金太郎飴のようなサイトであふれるわけがありません。

まだ企業のホームページ制作を始めたばかりのころには、こうした対応をされるクライアントが多いことに本当に驚きました。

日経電子版で学んだ「本当の作り方」

私自身はそれ以前、日本経済新聞社に勤めていたころ、日経電子版の創刊に従事したことがあります。

そのとき、電子版という巨大なサイトを作るのは、当たり前のことですが、編集長をはじめとする編集スタッフが音頭をとっていました。どんなメディアにするか、途方もない回数の会議を重ね、詳細を固めていったものです。私もある分野を担当して、それこそ必死の思いでアイデアを出し続け、書き続けました。

新しいメディアを作るんだという強い思いと、大勢の新聞記者の努力が日経電子版を実現させました。

そのとき、もちろんエンジニアやデザイナーもいました。ハイレベルなメンバーでしたが、彼らは編集長の指示のもと、サポートし続けてくれたのです。

巨大メディアでさえこうなのです。それなのに、なぜ会社のホームページで制作会社が主導権を握ってしまうのでしょうか。

本当に大切なことが後回しにされる怖さ

制作会社が作るものという勘違いから、ホームページの見た目、たとえば画像がひゅっと出てくるようなアニメーションなどにばかり注意がいくこともあります。中身の議論ができないときには、どうしても見た目で差別化しようとしてこうなります。

Google検索で上位表示されるためのSEO対策や、Googleの分析ツールなどの実装に話題がいってしまうこともあるでしょう。

けれども、一番大切なのは、それらではありません。

大切なのは、あなたの会社のことをしっかり伝えることです。

会社にオリジナリティがあれば、きっとユーザーが振り向いてくれます。

あなたにしか分からないもの

オリジナリティーの高い、良いサイトを作るには、まず自分たちのことを棚卸しして、しっかりとサイトの核心部分を固めていくことが欠かせないように思います。

なぜなら、ホームページの本質的な価値は:

  • 何を伝えるか(メッセージ・コンテンツ)
  • 誰に伝えるか(ターゲット・顧客理解)
  • なぜその事業をやるのか(動機・想い)
  • どんな価値を提供できるのか(独自性・強み)

これらは全て、あなたの会社の中の人にしか分からないものだからです。

WEBという、馴染みのない世界ですから、自分たちで何をどう組み立てたらよいのか検討がつかないこともあるでしょう。制作会社から、ここはこういうものですといわれたら、はい、わかりましたとなってしまうことも理解できます。

けれども、自分たちが作るのだという気持ちを持っていただかないと、結局、制作会社主導で進んでいき、どこにでもあるような、オリジナリティーのないホームページに終わってしまいます。

せっかく素晴らしいオリジナリティーのある会社だったとしても、ユーザーや、Googleからもあまり評価されず、もったいないことになります。

制作会社は「作り方」のプロですが、「あなたの事業」のプロではありません。

成長に合わせて育てていく

会社を立ち上げたばかりで、まだオリジナリティーらしいものがない。事業分野が伸び悩んできて、胸を張って売り込めるものがない。

そんなときは、私はいつも、とりあえずのホームページをお作りさせていただきます。ここは金太郎飴に近いかもしれません。

重要なのはその後です。

会社がオリジナリティーを打ち出そうというとき、あるいは起死回生の事業を立ち上げようというとき、ホームページをあなたの会社の新しい色に染め直します。

伴走して、あなたの会社のホームページがオンリーワンのものに育っていけるようにサポートします。

あなたが主役、私たちは「しもべ」

ホームページ制作の主役はまぎれもなく、あなたです。

私たち作り手はあなたをサポートする「しもべ」にすぎません。

ですから、もし最初によくわからなかったら、簡単に主導権を渡したりせず、わからないといっていただいて大丈夫です。

ご一緒に、イチから考えていきましょう。まずは会社の強みなどの棚卸しです。

あなたを中心にして、あなたしか作れないサイトをかたちにしていきましょう。

AI時代だからこそ、あなたらしさを

私は、ご本人らしさがにじみ出てくるような、オリジナリティーのあるサイトなどのことを「ヒューマンメディア」と呼んでいます。

AI全盛の時代であり、油断するとますます金太郎飴のようなサイトになりかねない怖さがありますが、ぜひ、制作会社任せにせず、ご自身で満足のいくものを目指してください。

このために私たち作り手がいます。

自分がサイトを作ってやるんだというような主役気取りの制作者に振り回されないようにご注意ください。

あなたの会社には、きっと素晴らしい価値があります。それをちゃんと伝える手助けをさせてください。がんばるあなたを、心から応援しています。