この記事のポイント(3行まとめ)
- ホームページを作る目的をはっきりさせることが最重要
- 目的に応じた必要なページ構成を事前に整理する
- あなた自身が所有できる形で作ることで、制作者に依存しない
はじめに:「どこから手をつけていいかわからない」というあなたへ
ホームページを作りたいけれど、「何から始めればいいのかわからない」「制作会社に相談したら専門用語ばかりで混乱した」という声をよくお聞きします。
確かにWEBの世界は専門用語が多く、制作者によって言うことが違ったりして、混乱するのも当然です。しかし、最初に押さえるべきポイントは実はそれほど多くありません。
今回は、31年間の新聞記者経験を経て、現在はWEB制作支援を行っている私が、本当に最初に決めておくべき3つの大切なことをお伝えします。
1. ホームページを作る目的をはっきりさせよう
なぜ目的が大切なのか?
「とりあえずホームページが欲しい」という相談をよく受けますが、これでは良いサイトは作れません。なぜなら、目的によってサイトの構成も予算も全く違ってくるからです。
主な目的は大きく2つ
パターン1:名刺代わりのホームページ
- 目的:会社や事業の基本情報を伝える
- 想定する見る人:既に接点のある方、紹介された方
- 予算規模:比較的少ない
- 更新頻度:年に数回程度
パターン2:WEB集客目的のホームページ
- 目的:新しいお客様を獲得する
- 想定する見る人:まだあなたを知らない方
- 予算規模:比較的多い
- 更新頻度:月数回〜週数回
判断の基準
こんな質問を自分に聞いてみてください:
- 「新しいお客様をインターネット経由で獲得したいですか?」
- 「それとも、既存のお客様や紹介の方への情報提供が主ですか?」
この答えで、どちらのパターンかが決まります。
2. 盛り込む内容を事前に整理しよう
名刺代わりホームページの場合
基本的な構成
- トップページ:会社・事業の概要
- 会社概要ページ群
- ご挨拶・理念のページ
- 基本情報(所在地、連絡先等)
- 沿革・実績のページ
- アクセスページ
- 製品・サービス紹介ページ群
- よくあるご質問ページ
- お問い合わせページ
- プライバシーポリシーページ
準備しておくべきもの
- 会社・事業の理念や想い
- 代表者の写真とプロフィール
- 主力商品・サービスの説明文
- お客様からよく聞かれる質問と回答
WEB集客目的ホームページの場合
制作前に必須のリサーチ
- 競合リサーチ:同業他社のサイトを徹底分析
- マーケットリサーチ:お客様のニーズ調査
- キーワード検索ボリュームリサーチ:どんな言葉で検索されているか
戦略策定が最重要
リサーチ結果をもとに、以下を明確にします:
- ターゲットとなるお客様像
- そのお客様が抱える課題
- あなたが提供できる解決策
- 競合との差別化ポイント
⚠️ 重要な注意点
制作者に丸投げしないでください。
オリジナリティのない、どこにでもあるようなサイトになると、あなたの会社や事業の魅力が全く伝わりません。
この整理作業にきちんと付き合ってくれる制作者かどうか、しっかり見極めてください。「お任せください」と言って、テンプレート通りに作る制作者では、成果は期待できません。
3. あなた自身が所有し、財産となる形で作ろう
なぜ「所有」が大切なのか?
ホームページは作って終わりではありません。長期間にわたって育てていく資産です。しかし、多くの方が**「制作者に依存してしまう構造」**で作ってしまい、後で困ったことになっています。
絶対に押さえるべき2つのポイント
ポイント1:独自ドメインで作る
❌ こんな状況は避けて:
- Wixやjimdoの無料プランでサブドメイン使用
- 制作者が所有するドメインで運用
⭕ 理想的な状況:
- あなた名義で独自ドメインを取得
- ドメイン管理もあなたが行う
実際にあった失敗例: 私のクライアントさんで、制作者がドメインを管理していたため、料金トラブルで突然サイトが見られなくなった方がいらっしゃいます。数年かけて育てたサイトを失ってしまいました。
ポイント2:サーバーを独自に契約する
❌ こんな状況は避けて:
- 制作会社のサーバーで運用
- サーバー情報を教えてもらえない
⭕ 理想的な状況:
- あなた名義でサーバー契約
- ログイン情報もあなたが管理
制作者選びの重要な判断基準
良い制作者の特徴:
- ドメイン・サーバーの重要性をきちんと説明してくれる
- あなた名義での契約を推奨してくれる
- 将来的な自立を支援してくれる
要注意な制作者の特徴:
- 「全部こちらで管理します」と言って詳細を説明しない
- ドメイン・サーバーについて質問してもあいまいな回答
- 解約時の対応について明確にしない
よくある質問(FAQ)
Q: ホームページ制作の目的がまだはっきりしません。どうすればいいですか?
A: まずは「新規のお客様をネット経由で獲得したいか」を考えてみてください。YESなら集客目的、NOなら名刺代わりです。迷った場合は、まず名刺代わりから始めて、後で集客機能を追加する方法もあります。
Q: 制作会社に「全部お任せください」と言われました。本当に任せて大丈夫?
A: 要注意です。特にドメインとサーバーの所有について必ず確認してください。「お任せ」の中身が、あなたの利益ではなく制作会社の都合になっている可能性があります。
Q: 独自ドメインとサーバーの契約は難しくないですか?
A: 最初は専門用語が多くて戸惑うかもしれませんが、基本的な契約は思っているより簡単です。良心的な制作者なら、あなた名義での契約方法をサポートしてくれます。
Q: 名刺代わりのサイトを作った後、集客用に変更することはできますか?
A: 可能です。ただし、最初から集客を意識した構造で作っておく方が、後の拡張は楽になります。将来の可能性も含めて制作者に相談してみてください。
Q: WEB集客用のサイトは必ず効果が出ますか?
A: 残念ながら保証はできません。しかし、しっかりとしたリサーチと戦略に基づいて作り、継続的に改善していけば、成果が出る可能性は高くなります。「作ったら終わり」ではなく「作ってからが始まり」と考えてください。
Q: 制作費用を抑える方法はありますか?
A: 目的を明確にし、必要な機能を絞り込むことが最も効果的です。また、素材(文章、写真等)をできるだけ自分で準備することでコストダウンできます。
まとめ:成功するホームページ制作のために
ホームページ制作で成功するために大切なのは:
- 目的を明確にする:名刺代わりか、集客目的かをはっきりさせる
- 内容を事前に整理する:制作者任せにせず、一緒に考える
- 所有権を確保する:ドメイン・サーバーはあなた名義で
これらのポイントを押さえれば、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔することは避けられます。
一番大切なのは、良いパートナーとなる制作者を見つけることです。
本格的に取り組みたい方へ
「自分一人では不安」「信頼できる制作者を見つけたい」という方は、moribito worksにご相談ください。
私たちの約束:
- あなたの目的に合わせた最適な提案
- ドメイン・サーバーはあなた名義での契約サポート
- 制作後も自立できるようなサポート体制
- 制作者に依存しない、健全な関係性